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シリーズ【精神保健福祉士】「精神保健福祉士=共に悩み、共に成長できる仕事」

みなさんこんにちは。

精神保健福祉科の戸次です

 

前回に続き、精神保健福祉科担当教員の紹介と少し演習授業についてお伝えしたいと思います。

前回のブログはコチラ

まずは、教員の鈴木先生の紹介です

では、鈴木先生から・・・

精神保健福祉科教員の鈴木です。たびたびブログで登場させていただいております

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【担当科目】

・精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ・Ⅱ

・精神保健援助実習指導

・精神保健福祉援助演習(基礎・専門)

 

職歴

・医療法人安積保養園 あさかホスピタル 総合相談支援室

・医療法人水の木会 下関病院 急性期(救急)病棟担当

 

「精神保健福祉士=共に悩み、共に成長できる仕事」

私は北海道の福祉系大学を卒業後、精神科病院の急性期・救急病棟を担当していました。

精神科救急の現場では、さまざまな苦労や困難と出会います。

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と、同時にたくさんの学びと気づきも得られます。

精神保健福祉士として、社会人として、一人の人間として、多くの患者様やご家族、関係者の方から多くのことを教えていただき、成長させていただきました。

現場経験を重ねる中で感じたことは、精神障害に限らず、社会に生きる人たちは私たちも含めて「何かしらの生きづらさ」を抱えているということです。

精神保健福祉士は、その「生きづらさ」について一緒に悩み、考え、歩んでいく。

そんなつながりを持てるのが、

この資格を取得して感じることができた大きな魅力の一つです

 

また、「精神障害=コミュニケーション障害」と言われることがあります。精神保健福祉士は、専門的な知識や技術を用いて本人や、本人が生活する環境へもかかわっていきます。そのような動きの中で、私たち自身もコミュニケーションスキルが磨かれ、「関わる楽しさ」を感じることができます。

資格を取る過程において学ぶ知識や技術が、

私たちの私生活にも役立つこと間違いなしです

<演習授業について>

1年でどんな勉強するの?って疑問に感じる方もいるかもしれません。

精神保健福祉科の授業は大きく3つに分けられます。1つは講義、これは言うまでもなくという感じですが、精神保健福祉の実践経験豊富な講師陣が講義を行います。

2つ目は演習授業です。演習授業は、学生同士や教員も一緒に加わりお互いに討論したり、その結論を発表したりというディスカッション型の授業形態です。また、様々な事例をもとに療法やアプローチ法を試行する中で具体的に知識と技術を身に付けていきます。

最後に3つ目は、実習です。精神保健援助実習は、医療機関と地域施設と2か所で実習を行います。学んだことの活用や応用、さらには各実習先における精神保健福祉士の役割などを学んでいきます

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さて、精神保健福祉科の講義をざっと説明しましたが、今日は演習の内容についてQ&A方式で紹介します。

 

Q 精神保健福祉科の演習はどのような特徴がありますか?

A.当事者研究やSSTなど、精神障害を抱えた方々を支えるための手法を実践的に学びます

 

Q.当事者研究やSSTってなんですか?

A.当事者研究は、当事者自身が「苦労の主人公」として、“語り”そのことを通して蓄積された生活経験を、自身の生活の中で活かすためのツールです

精神障害をかかえた人たちの困難とは、精神疾患による直接的な苦痛や辛さだけでなく、当事者自身と、当事者を取り巻く人間関係も含めた内的外的な環境によってもたらされる影響も大きいといわれます。

それぞれがかかえる固有の生きづらさ、例えば身体の不調や症状、家族・仲間・職場における人間関係にかかわる苦労、日常生活とかかわり深い出来事など、そこから生じるジレンマや葛藤を、自分の”大切な苦労”と捉え、その中から生きやすさに向けた「テーマ」を見出し、その出来事や経験の背景にある前向きな意味や可能性、パターン等を見極め、仲間や関係者の経験も取り入れながら、自分らしい自由な発想で、その人に合った“自分の助け方”“理解”をしていきます。

かかえる“問題-課題”に対する共感的な関心からはじまり、共に考え、共に知恵を出しあい、見出されたアイデアを実際の暮らしの中で試み、その結果を見極め、有効な手立てについては、同じ課題をかかえている仲間と、共に分かち合うという一連の取り組みが当事者研究の特徴となっています。

 

SSTとは、社会生活技能訓練などとも呼ばれ、認知行動療法と社会学習理論を基盤にした支援方法の1つです

社会の中で生活するには、多種多様なスキルが必要で例えば、親しくなりたいと思う人へ話しかけた時に、相手も同じように自分と親しくなりたいと思い、望ましい結果が得られる方法のバリエーションは豊富で、何よりこうでなければならないといったものではありません。

精神障害者をはじめ、人間関係や社会生活の中で苦手意識を持つ方とSSTを行うと、本人も気づかなかった自身の力に気づいたり、またそうした力を引き出したりすることが可能になります。

SSTは、必要な知識(どのような言動・行動が望ましいかなどの情報)を得て,練習(行動リハーサルなど,ロールプレイなどを通して実際にやってみる体験)できるように支援の順序とコツを定め,構造化した支援の方法であると言えます。

 

いかがでしたか?精神保健福祉科では演習を通して、実践力を養います。皆さんがソーシャルワーカーとして、持っていなければならない知識、技術、視点、感覚を学べる良い機会となることでしょう。

臨床ソーシャルワークを共に学び、「人」や「こころ」に向き合う専門職を目指しましょう

 

次回は年明けの予定です。

 

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