今年は本当に台風が多いですね。
野外遊びが好きな永谷は休日に雨が降るとテンションが一気に下がります
さて、このところ視能訓練科は特別講義祭りとなっております。今回も2年生対象です。内容は就職関係。
「まだ2年生なのに？」と思いますよね
視能訓練科では3年生になるとすぐに約半年間、臨地実習という病院や眼科等に行き、実践的な臨床を学習する授業に出ます。臨地実習中は学校に来ず、実習施設で丸1日を過ごします。実習先の種類としては総合病院、大学病院、個人眼科、眼科病院と4つあります
臨地実習での一番の目的は、臨床と理論を結びつけより理解を深めることですが、
実習から帰ってくるとすぐに就職活動が始まるため、臨地実習を通して各施設の特徴などを知り、将来のどのようなところで働きたいのか等も考える機会にしてもらいたいと思っています。
実習に出る前の今だからこそ、就職活動の意識づけとして今回の講義が必要だと考えました。
講師としてお越しいただいたのは、静岡の浜松市にある海谷（かいや）眼科さんです。
個人眼科ではありますが、分院や、眼の資料館、保育施設などがあり総勢200名の従業員を抱えるグループ企業です。
「患者様を主体に海のように深い思いやりと慈しみの心をもって、患者様のQOV（Quality Of Vision）を高めQOL（Quality Of Life）の向上に貢献する」ことを理念に掲げて日々の業務にあたっておられます。
大学病院以上の最先端機器を取り揃えておられ、患者様のために最良の医療が提供できるよう努めておられます。
また、働く職員にとってもよい企業でありたいとのことから福利厚生や研修制度の充実、職員専用の保育施設もあり、女性であっても長く勤めやすい環境づくりに力を入れておられます。
海谷眼科さんとは浜松出身の学生さんがいたことからご縁をいただき、2期生の時から実習先施設としてお世話になっております。京都医健以外にも全国の視能訓練士養成校から実習受入依頼があるそうです。
さらに、求人もいただいており、今年は実習生としてお世話になった学生が内定をいただくことができました。
内定をいただいた彼女は1ヶ月強を海谷眼科さんで過ごし、人間関係のよさと、患者様のために最良の医療を提供するという考え方、働きに感銘を受け、海谷眼科さん以外の就職先はない！と思ったそうです。実際、学校に求人をいただくとすぐに受験を決め、3期生内定者第一号となりました
そんな海谷眼科さんから講師として、人事担当者、事務次長、検査主任の3名の方がお越しくださいました。
人事担当の方からは、会社概要や機器紹介、求人情報について、検査主任の視能訓練士の先生からは視能訓練士を目指したきっかけや、どの様にして就職先を決めたか、就職してから現在までの仕事内容と先生自身の変化について、これから臨地実習に出る学生のために検査のコツなどを教えてくださいました。先生方からのお話を伺って、業界がどのような人材を求めているのか、就職選びをする中で一番大切なことは何か、譲れない点は何かを明確にしておくことなどを学ぶことができました。
また、眼科分野の中でもこれだけは誰にも負けない、という強みを持つのは就職活動や仕事を続けていく上で強みとなることを教えていただきました。
最後にお話しいただいたのは、事務次長でした。現在は事務次長として海谷眼科全体をみるお仕事をされていますが、海谷眼科に入職当初は視能訓練士として検査業務に携わっておられたそうです。検査主任からマネージャーへと徐々に事務業務に携わることが増え、今年の4月に事務次長となられたそうです。前回のメニコンさんのブログでも書きましたが、いろいろな可能性があるのだなと思いました。
お話の内容も大変興味深いものでした。
「皆さんが思う、採用側が重視している点とはなんだと思いますか？」
なんだと思いますか？
主体性？協調性？チャレンジ精神？責任感？どれも大切ですが、
実はコミュニケーション能力なのだそうです。
働いていくうちに求められるものは変化していきますが、その土台となるのはコミュニケーション。その力を高めるためのポイントをわかりやすく教えていただくことができ、これから実習にでる学生にとって大変役立つ内容でした。
臨地実習に出るのが怖い、不安といった声をよく聞きますが、今回の講義を受けて、少し意識の変化があったという学生さんがいます。就職を見据えて、臨地実習を通して自分の強みといえるものを見つける、コミュニケーション能力を身につける（更に向上させる）、どのような視能訓練士になりたいのかを見つけるという前向きな目標ができたようです
遠方よりお越しいただきご講義いただいた海谷眼科の先生方に感謝を申し上げます。
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