皆さんこんにちは。
さて、今回は…米津達也先生のご紹介第3回目・最終回です。
Q1 先生が考える「こんなソーシャルワーカーになってほしい」について教えてください。
◆福祉の世界だけで思考を完結させない
単刀直入に言いますが、福祉の世界だけで思考を完結させないことです。
クライエントは福祉の世界だけで生きているわけではありません。社会の中で生きているのです。そして、私たちもまた社会の一員であり、クライエントと共に暮らしています。
◆専門家という「枠」を超えて
社会には、流行り廃りの娯楽があり、複雑多様化する情報経済システムや世界各国の思惑があります。数百年変わらぬアートが息づき、時に自堕落な暮らしがあってもバチは当たらないような、ゆったりとした時間の流れもあります。
そうした多面的な社会こそが「当たり前」であり、福祉業界や専門家によって把握された世界がすべてではないのです。
私たちは時に専門家になり過ぎて、そのことを忘れてしまいがちです。「何が正しくて、何が間違いか」を区別することに躍起になります。それが専門家であることの意義だと勘違いしてしまうからです。
◆批評家ではなく、変革の伴走者へ
私は前回、仕事のやりがいは「クライエントの物語性」に触れることだと書きました。しかし、その物語をただ批評しているだけなら、それは専門家ではなく単なる「批評家」です。
本当に私たちがやるべきことは、その物語を少しでも良い方向に変化させていくことです。
そのために、ソーシャルワーカーは多職種と協働しながら関わり続けます。クライエントシステム(※1)を常にオープンに維持し続ける。そうすれば、物語は必ず変わっていきます。
クライエントシステムの力を信じ続け、関わり続ける方々と、長く仕事ができることを願っております。
※1 クライエントシステム:本人だけでなく、家族や周囲の環境、人間関係などを一つのつながりとして捉える考え方のこと。
Q2 入学を検討している方へ一言お願いします
いつの時代も、国家試験は決して易しいものではありません。特に私の担当する科目は、近年「事例問題」の出題頻度が多くなっています。以前のように、ただテキストを読んで必要な単語を暗記すれば解ける、という内容ではなくなっているのが現状です。
しかし、ソーシャルワーカーを目指す皆さんにとって、国家試験の合格はゴールではなく、あくまでスタートラインに過ぎないはずです。合格したその先で、プロとしてクライエントの期待に応える仕事を目指されていることと思います。
だからこそ、通信教育などで一人きりで課題に向き合うだけの学びでは、もったいないのです。京都医健専門学校が掲げる「実学」の理念に沿って、仲間と共に考え、対話すること。それこそが、現場で本当に活きる力になります。
単なる試験対策を超えて、仲間と共に人として成長できる、充実した1年を過ごされることを心から願っております。
◆3回にわけて、米津先生のご紹介をさせていただきましたが、いかがでしたか?
私たちからお伝えするまでもなく、これまでのブログで米津先生の魅力は十分伝わった
と思います。
少しでも、社会福祉士・精神保健福祉士の仕事に興味を持たれた方は、ぜひオープンキャンパスにお越しください。ここまで、読んでいただきありがとうございました!