こんにちは!言語聴覚科の野村です。
今回も前回・前々回に引き続いて、言語聴覚士(ST)と重なる部分があり、かつ現場で関わりの深い他職種について、実際どんな風にSTがかかわっているかをご紹介しますね。今回はお口を守ることのプロ・歯科衛生士さん編です!
言語聴覚士と歯科衛生士さんとの連携
言語聴覚士(ST)の仕事には、「話すこと」や「食べること」だけでなく、「お口の健康」も深く関わっています。
そこで大切なパートナーになるのが、歯科衛生士さんです。
歯科衛生士さんは、歯や口の中を清潔に保つプロ。口の中がきれいだと、むせにくくなったり、話しやすくなったりするんです。また、万一食べ物が誤って気管に入って(むずかしい言葉で「誤嚥」といいます)も、肺炎になりにくくなったりします。
実際の現場では、STは食べ物や飲み物が飲みこみにくくなった患者さんに対して訓練前にお口のケア(清掃)を行いますが、STのケアだけでは不十分と思われる場合には、歯科衛生士さんに相談して、お口を清潔に保てるよう歯科衛生士さんと協力して重点的なケアを行います。
また、提供する食事の形態を検討するときに、しっかりと食べ物を噛む(咀嚼)ことができる歯の状態かどうかを、歯科衛生士さんに確認したりもします。
逆に、歯科衛生士さんからは、お口のケアで介入している患者さんについて、「飲みこみの状態」や「安全にうがいができるかどうか」、「ケアを行う際はどんな姿勢がよいか」など、ケアを行う上で気を付けるべき点を聞かれることがあります。また、意思疎通が図りにくい患者さんとのコミュニケーション方法について相談を受けたりもします。
入れ歯を使用している方に対しては、STが入れ歯の有無やはまり具合が飲み込みや発話に与える影響を評価して、その状態を歯科衛生士さんに伝えます。そしてその情報をもとに、歯科衛生士さんが歯科医師の先生と連携して「入れ歯の調整」をしてくれたりもします。
こんなふうに、お互いの専門性を活かして、患者さんの「話す・食べる・生きる」を支える。そんな連携が、STの仕事にはたくさんあるんです。
これまでにご紹介した看護師さん、管理栄養士さん、歯科衛生士さんの他にも、たくさんの医療のプロと「チーム」を組んで患者さんの健康を守り、人生の質を向上させるお手伝いをすることは、何物にも代えがたい喜びに繋がると思っています!

京都医健ならではの学び
京都医健の言語聴覚科では、言葉や聞こえ、食べることに困っている方をサポートする言語聴覚士を目指して、基礎から専門分野までしっかり学べるカリキュラムが整っています。少人数制の授業で、先生との距離も近く、わからないことをすぐに相談できる環境が魅力です。
そして何よりの特徴は、京都で唯一「言語聴覚士」「理学療法士」「作業療法士」のリハビリ3職種が同じ学校に揃っているという点。
授業やイベントで他学科と関わることで、チーム医療の大切さや他職種との連携が自然と身につき、将来現場に出たときに自信を持って活躍できる力になります。
国家試験対策や現場での実習も充実しており、実践力と合格力の両方が身につくのが京都医健の言語聴覚科の強みです。
「人と関わる仕事がしたい」「医療や福祉に興味がある」「リハビリの仕事に関わりたい」という高校生の皆さん、
京都で言語聴覚士を目指すなら、チーム医療を学べる京都医健へ!
