医師は医療従事者の頂点におり、調剤・レントゲン、鍼・灸など医療に関するすべての行為が可能です。一方、柔道整復師は骨折・脱臼・打撲・捻挫などのケガの施術を行います。柔道整復は日本の伝統医療であり、日本独特の術でもあります。医師になるには、医学部で6年間、柔道整復師になるには、養成施設で3年間学ばなければなりません。医学部では数千万円(私立の場合)の学費、柔道整復師では、約600万程度の学費が必要です。
一般的には、
勤務医の平均月収は約86万円(平均年齢38歳)
柔道整復師(分院長):整骨院にもよるが約30万~
ともいわれています。 
2002年5月13日、柔道整復師(ほねつぎ)はジュネーブWHO本部(世界保健機関)にて正式に認知されました。WHOで認知されて以降、アジアやヨーロッパの各国において興味を持つ国が増加しています。それに比例して、世界の国々で施術ができるようになってきています。

柔道整復師のルーツは柔術の活法にあります。「殺法⇒柔道の技」、「活法⇒柔道整復」として発展していきました。しかしながら、「殺法を知って、活法を知る」必要性は不可欠で、授業の一環でも柔道があります。柔道を通して礼法を学ぶことは、柔道整復師としてだけでなく、社会でも通用する人間教育です。 
整形外科に行ってレントゲン撮影され、湿布をもらった経験って多くの方がお持ちだと思います。整骨院にはレントゲンがなく、薬の処方もありません。しかし、患者様との時間を共有し、会話の中からも症状をさぐり、施術を行います。この近距離間が武器ともいえます。健康保険だけではなく、労災保険や交通事故の自賠責保険も利用できる点も見逃せません。
柔道整復師は国家資格です。接骨院や整骨院は公的に認められた機関であり、保険が適用されます。またトレーナーとして活躍する柔道整復師も多くいます。整体やカイロは、整体師・整体士・整体療法士などの名称で呼ばれることもあり、民間資格です。ただ、この民間資格が乱立し、流派の統合も現実問題としては厳しいとされています。 
高校卒業後、養成校へ入学し3年間をかけて柔道整復師としての知識及び技能の修得をしていきます。また、国家試験受験資格を得られますので、国家試験に合格して、正式に「柔道整復師」としてさまざまな分野で活躍をしていきます。

学生の年齢は幅広く18歳から50代の方まで一緒に勉強します。高校時代、生物を習っていなくても基礎から勉強しますので心配はありません。実際に工業系の高校へ通っていて生物を習っていなかった学生も国家試験に合格し立派な柔道整復師として業界で活躍していますし、50代で資格取得・就職を果たす方もいます。すべての授業は基礎から始まりますし、柔道の授業も初心者が多いので、心配いりません。 
整骨院の患者さんは女性も多く、それに伴い女性の柔道整復師も増えています。また、すべてのスタッフが女性という整骨院もあり、卒業生が活躍しています。柔道整復師を目指す人たちも年々、女性の姿が目立つようになっています。

数ある柔道整復師の魅力のなかでも、大きなものは将来、独立開業が出来ることでしょう。医師以外の数ある医療系の国家資格の中でも、独立・開業が認められているものは数少ないからです。サラリーマンと違い定年退職が存在しないことから脱サラをして、資格取得を目指すケースもあります。また、スポーツ現場でケガの応急処置を行うメディカルトレーナーとしてや各種スポーツのトレーナーとして世界各地を飛び回る柔道整復師も存在します。
柔道整復師の中には介護支援専門員(ケアマネージャー)や機能訓練指導員の資格を取得し活躍している人もいます。
(機能訓練指導員の資格は日本柔道整復師会推薦の資格です。)デイサービス(通所介護)として接骨院との併設も可能です。
